「ごま油は健康に良さそう」と思って選んでいませんか?しかし、製法や使い方を間違えると、体に悪影響を与える可能性があります。
特に酸化しやすい油を知らずに摂り続けることは、健康リスクに直結します。
「ごま油 買ってはいけない」と検索される背景には、そんな不安が潜んでいます。
この記事では、
- なぜ一部のごま油は“買ってはいけない”のか
- 健康リスクを避けるための使い方と保存のコツ
- 安全で美味しいおすすめごま油の具体的な選び方
について、実例や商品名を交えて詳しく解説しています。ごま油を安心して使うための判断基準がわかります。
1. ごま油は買ってはいけない?危険性を探る

「ごま油=健康的」というイメージが強いですが、実際には注意すべき点がいくつもあります。
体に良い油だと思い込んで使い続けることで、逆に健康を損なうリスクもあるという事実は、意外と知られていません。
ごま油には、体に必要な脂質が含まれていますが、その一方で気をつけたいのが以下のポイントです。
- 酸化しやすく、時間が経つと有害な物質が生まれる
- 高カロリーであるため、使いすぎると肥満や生活習慣病につながる
- 「リノール酸」の摂りすぎで、炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性がある
また、市販のごま油の中には、価格を抑えるために化学溶剤を使って抽出されたものも存在します。
こうした商品は、製造過程で高温処理が行われており、肝心の栄養や風味が失われてしまっているケースもあります。
「とりあえず香ばしいから」「安いから」で選んでしまうと、その油が“体にとって良くないもの”である可能性もあるのです。
ごま油は選び方次第で、“健康を守るパートナー”にも“知らずに摂ってしまうリスク”にもなります。
日常的に使う油だからこそ、正しい知識と目利きが求められます。
2. ごま油の落とし穴!知らずに使うと体に悪いワケ

ごま油は料理に豊かな香りを加えてくれる魅力的な存在ですが、その反面、使い方を間違えると健康を害する可能性があります。
特に次の3つのポイントは、多くの人が見落としがちな“落とし穴”です。
- 酸化による劣化が早い
- リノール酸の摂取過多による炎症リスク
- カロリーの高さによる肥満の促進
ごま油は開封後に空気や光、熱に触れることで、酸化が進みやすい性質があります。
酸化した油には「過酸化脂質」が含まれるようになり、これは老化や生活習慣病の原因にもなる物質です。
しかも、見た目や香りでは劣化を判断しづらいのが厄介です。
また、体に良いと思われがちな「リノール酸」も、摂りすぎるとアラキドン酸に変わり、アレルギー反応や炎症性疾患を引き起こす物質の原料になります。
ダイエット中でも健康志向でも、知らずに摂っていると逆効果になります。
「身体にいい油だから大丈夫」と思って使っていたごま油が、実は“負担の元”になっている。
そんなケースも、決して珍しくありません。
2-1. 酸化したごま油が引き起こす体内トラブルとは
ごま油は酸化しにくいと言われることもありますが、実際には開封後から酸化は確実に進行します。
空気に触れた時点で、油はゆっくりと変質を始め、時間とともに劣化していきます。
この「酸化」が進むことで生成されるのが過酸化脂質。
これは体にとって有害な物質で、以下のような悪影響をもたらすとされています。
- 細胞の老化を促進
- 動脈硬化や血管障害の原因
- 肝臓や胃腸への負担
- 慢性的な炎症リスクの上昇
さらに、酸化が進んだ油は風味も悪くなり、胃もたれや吐き気の原因になることもあります。
「なんとなく重い」「味がキツい」と感じたときは、すでに酸化が進んでいる証拠かもしれません。
対策としては…
- なるべく小さなボトルを選ぶ
- 開封後は2〜3ヶ月以内に使い切る
- 直射日光を避けて、冷暗所に保管する
たとえ上質なごま油でも、酸化が進んでしまえば健康へのリスクは高まります。
“良い油を良い状態で使う”ことが何より重要なのです。
2-2. リノール酸の罠!炎症とアレルギーの可能性
ごま油に豊富に含まれる「リノール酸」。
これはオメガ6系脂肪酸の一種で、体にとって欠かせない成分です。
ところが、現代の食生活ではこのリノール酸を必要以上に摂取してしまう傾向があります。
リノール酸を過剰に摂ると、体内で「アラキドン酸」に変換されます。
このアラキドン酸は…
- 炎症性物質の原料となる
- アトピーや喘息、花粉症などの症状を悪化させる
- 血圧の上昇や血液の粘度変化を引き起こす
つまり、過剰なリノール酸は体内のバランスを崩し、さまざまな不調を引き起こす要因になってしまうのです。
しかも、サラダ油や加工食品など、日常生活の中にはリノール酸を含む食品があふれています。
そこにごま油を追加してしまえば、リノール酸の摂取量はさらに跳ね上がることになります。
油は種類によって、摂取の仕方を考える必要があります。
リノール酸が多いごま油は、「少量」「時々使う」というスタンスが健康を守るポイントです。
2-3. 意外な盲点!カロリー爆弾で肥満リスク急上昇
香り豊かなごま油は、食欲をそそる名脇役。
でも、その正体は“高カロリーの脂”です。
使う量が増えれば、そのぶん摂取カロリーも急上昇します。
具体的には…
- 小さじ1杯(4g)で約37kcal
- 大さじ1杯(12g)で約111kcal
これは、白ごはん70g(約112kcal)とほぼ同じ。
炒め物やドレッシングに毎日使っていると、それだけで1週間に数百kcalを余分に摂取してしまうことになります。
その結果として起こりうるのが…
- 体重増加
- 内臓脂肪の蓄積
- 高血圧や中性脂肪の増加
特にダイエット中の方や、健康管理を意識している方には、ごま油の“見えないカロリー”は要注意です。
対策としては…
- 香りづけ程度にとどめる
- 炒め物よりも仕上げに少量だけ使う
- 計量スプーンで使う量を管理する
ごま油は使いすぎると、食卓に“余分な脂”を加えるだけになってしまいます。
おいしさを活かしつつ、体に負担をかけない使い方を心がけましょう。
3. ごま油を使うならココに注意!危険を避ける5つの知恵

香りもコクも魅力的なごま油ですが、健康的に付き合うためには、いくつかの落とし穴に気をつける必要があります。
体に良い油だからといって無制限に使ってしまうと、酸化や脂質の過剰摂取など、思わぬ健康リスクにつながることも。
ここでは、安全に使い続けるために意識しておきたい「5つのポイント」を詳しく解説していきます。
3-1. 摂りすぎ注意!理想の一日量は小さじ1杯
「いい油は多く摂ったほうが健康にいい」──その考えが落とし穴になることがあります。
ごま油は、栄養価の高い油である一方で、非常に高カロリー。
小さじ1杯(約4g)で約37kcal、大さじ1杯なら111kcalにもなります。
たとえば炒め物に大さじ2杯使えば、それだけで200kcal超え。
ほとんどご飯一杯分に相当します。知らずに日常的に使いすぎていると、気づかないうちにカロリーオーバーになっていることも少なくありません。
特に注意したいのは、「ごま油は体に良いから多く使っても大丈夫」という誤解。
脂質はエネルギー源として大切ですが、摂りすぎると体脂肪の蓄積や内臓脂肪の増加につながります。
理想的なのは「1日小さじ1杯まで」。風味を引き立てるために少量を使う、そのスタイルがいちばん賢い使い方です。
3-2. 再加熱NG!揚げ物で使ったごま油の再利用が危ない理由
「一度使った油、もったいないから再利用しよう」──そう思ってしまう気持ちもわかります。
ただ、ごま油の場合は再加熱による劣化が特に深刻です。
ごま油は焙煎されたごまから搾られるため、もともと香りが強く、酸化もしやすい傾向にあります。
揚げ物などで高温調理に使うと、風味が飛ぶだけでなく、油自体がどんどん酸化していきます。
酸化が進んだ油には「過酸化脂質」という有害物質が生成され、それが体内に入ると以下のような影響が懸念されます。
- 消化器への負担(胃もたれ・吐き気)
- 細胞の酸化(老化の促進)
- 動脈硬化や高血圧などの生活習慣病のリスク
しかも、酸化した油は加熱するとさらに劣化が加速します。
つまり再利用すればするほど、体へのリスクは高まってしまうのです。
結論として、ごま油は「一度使ったら即廃棄」が基本。
風味の損失だけでなく、健康への影響を考えたときに、再利用のコストパフォーマンスはゼロに近いといえます。
3-3. 開封後はカウントダウン!ごま油の酸化タイムリミット
ごま油は比較的酸化しにくいと言われることもありますが、それは“未開封”の話。
開封後は時間との戦いになります。
油は空気に触れると、酸化がじわじわと進んでいきます。
光や高温も酸化を促進する要因です。
特にキッチン周りは温度も高く、光にも晒されやすいため、置きっぱなしにしておくと風味も栄養価も急速に劣化していきます。
酸化したごま油は以下のような問題を引き起こすことがあります。
- 胃腸の不調やもたれ
- 体内の炎症促進
- 抗酸化力の低下による老化リスク
目安としては、「開封後2〜3ヶ月以内に使い切る」のが理想です。
それ以上時間が経ってしまったものは、香りが飛んでいたり、味に苦みが出ていることもあるので、無理に使わない方が賢明です。
買うときは大容量よりも使い切れるサイズを選ぶ。
これが酸化対策の第一歩になります。
3-4. 加熱には向き・不向きアリ!太白と焙煎でこう使い分けろ
ごま油とひと口に言っても、「焙煎ごま油」と「太白ごま油」では使い方がまったく異なります。
焙煎ごま油は、ごまを高温で炒ってから搾ったもので、香ばしさが際立ちます。
炒め物やラーメンの仕上げなど、“最後に香りづけ”として使うのがベストです。
一方で、太白ごま油はごまを焙煎せずに搾ったタイプ。
クセがなく、色もほとんど透明で、加熱に強く酸化しにくいのが特徴です。
揚げ物や炒め物など、高温調理には太白が適任です。
それぞれの特徴をまとめると…
- 焙煎ごま油:香りを楽しむ。加熱しすぎ厳禁
- 太白ごま油:風味は控えめ。高温でも安定
料理によって使い分けるだけで、ごま油の魅力は何倍にも広がります。
3-5. 冷蔵庫保存は逆効果?正しい保管方法とは
「油は冷蔵庫に入れておけば安心」…と思いがちですが、ごま油の場合は冷蔵保存が逆効果になることもあります。
冷蔵庫の低温下では、ごま油が白く濁ったり、固まってしまうことがあります。
これはごま油に含まれる天然成分が結晶化するためで、品質に問題があるわけではありません。
ただし、温度変化による風味の劣化や、頻繁な出し入れでの酸化リスクは高まります。
また、冷蔵庫に入れておくと取り出すたびに温度差が生まれ、それも酸化の原因に。
つまり、冷蔵庫は保管に最適な場所ではないのです。
ごま油を保管するなら…
- 直射日光を避けた冷暗所(シンク下や戸棚など)
- キャップをしっかり締め、空気に触れないようにする
- 開封後はできるだけ早く使い切る
この3点を守るだけで、酸化のスピードは大きく変わります。
せっかく選んだ上質なごま油も、保管が雑だと台無しに。
美味しさと体へのやさしさ、どちらも守るために、保存方法にはひと工夫が必要です。
4. ごま油にも種類がある!知って得する選び方ガイド
引用元:香川県土庄町ふるさと納税サイト
ごま油といえば「香ばしい茶色い油」のイメージが強いですが、実は製法や焙煎の度合いによって風味も用途もガラッと変わります。
この章では、ごま油をタイプ別に紹介し、それぞれの特性や使いどころを具体的に解説していきます。
4-1. 香ばしさが命?焙煎ごま油の特徴
焙煎ごま油は、文字通りごまを炒ってから搾るタイプ。
色は濃い茶褐色で、香りは抜群。
中華や韓国料理でおなじみの香ばしさは、まさにこのタイプの魅力です。
例えば「マルホン 圧搾純正 胡麻油」などは、炒り具合が中程度で香りの立ち方が絶妙。
仕上げにサッとかけるだけで、料理が一段と深みを増します。
ただし、加熱しすぎると香りが飛びやすく、酸化もしやすいので、「料理の仕上げ専用」として使うのがベストです。
4-2. クセがない太白ごま油は初心者向け?
焙煎を一切せずに搾った「太白ごま油」は、無色透明で香りもほとんどなし。
クセがないので、どんな料理にも使いやすいのが魅力です。
このタイプは…
- 和食・洋食・中華、どんなジャンルにも対応
- 高温調理に強く、揚げ物にも向いている
- 赤ちゃんの離乳食やデリケートな体調の人にも使える
油っぽさやクセが苦手な人には、まさに太白ごま油がぴったりです。
4-3. 低温焙煎のまろやか風味がハマる理由
「焙煎=香ばしすぎる」と思っている方に試していただきたいのが、低温焙煎ごま油です。
ごまをじっくり低温で炒ることで、ナッツのような甘さと奥深さが引き出されます。
「オーサワの圧搾ごま油」はその代表格で、香りは控えめなのにコクがあり、繊細な料理にもよく合います。
サラダや冷奴、蒸し野菜など、素材の味を引き立てる場面で真価を発揮します。
強すぎない香りが好きな方や、油を調味料として丁寧に扱いたい方には、低温焙煎タイプがおすすめです。
5. 迷ったらこれ!安全で美味しいおすすめごま油ランキング
引用元:https://dime.jp
ごま油は種類が多く、香りやコク、製法にも大きな違いがあります。
「どれを選べばいいのか迷ってしまう」という人に向けて、品質・安全性・味わいの3点を軸に選んだ、おすすめのごま油を5つご紹介します。
いずれもこだわりある製法で作られていて、体に優しく、料理の満足度も高まるものばかりです。
香り重視のタイプから、クセのない万能型まで、自分に合った一本を見つける参考にしてみてください。
5-1. プロ御用達「マルホン 圧搾純正 胡麻油」
業務用でも見かけるこの一本、「プロの定番」として知られるほどの信頼感があります。
焙煎は中炒りで、ごま本来の香ばしさとコクがしっかり引き出されています。
それでいてクセが強すぎないので、家庭料理にも取り入れやすいバランスです。
特に評価されているのが、化学溶剤を一切使わない圧搾製法。
香料や保存料などの添加物も不使用で、素材の力だけでここまで豊かな香りを実現しているのはさすがです。
内容量は450gで、価格は約927円(※2025年7月時点/Amazon調べ)。
この品質でこの価格は、まさにコストパフォーマンスの優等生。
炒め物、スープの香り付け、和え物まで幅広く使えて、一本あるとかなり便利です。
5-2. 無添加重視派に人気「オーサワの圧搾ごま油」
ナチュラル志向の人から絶大な支持を集めているのが、「オーサワジャパン」の圧搾ごま油。
ごまは中炒りで焙煎されていて、香りはふわっと広がるけれど主張しすぎない絶妙なバランス。
330gで約1,113円とやや高めですが、安心感と品質を考えると納得の価格帯です。
炒め物よりも、そのままかけて使うシンプルな料理に向いています。
冷奴や蒸し野菜、ナムルなどで使うと、その優しい香りがしっかり引き立ちます。
5-3. 昔ながらの製法「玉絞め一番搾りごま油」
職人技が光る一本を選びたいなら、これ。
熱を加えず、石臼のような圧力で時間をかけて抽出することで、ごま本来の甘みと香ばしさが凝縮されています。
焙煎も1時間以上かけてじっくり火を通しており、まろやかで深い味わいが特長。
揚げ物よりも、料理の仕上げに数滴たらすだけで風味が一変するような繊細さがあります。
内容量は450gで、価格は約1,913円(2025年7月/Amazon調べ)。
ギフト用としても人気で、瓶のデザインや手仕事の背景も含めて“特別なごま油”として選ぶ人も多い商品です。
5-4. コスパ最強「かどやの純正ごま油」の評価は?
スーパーで手に入りやすく、料理初心者でも使いやすいのが「かどやの純正ごま油」。
長年愛されてきたロングセラーで、味と香りにクセがなく、誰にでも使いやすい万能タイプです。
焙煎は高温仕上げで、香りがしっかり立つため、チャーハンや野菜炒めなどに向いています。
内容量400gで約762円(Amazon調べ/2025年7月時点)。日常使いにコスパの良さはかなり魅力的。
プロ向けのような複雑な風味はないものの、普段の食卓で十分なパフォーマンスを発揮してくれます。
5-5. ツウに人気「Organic home 京都山田のごま油」
「ちょっと特別なごま油を使ってみたい」という方には、「Organic home 京都山田のごま油」がおすすめです。
焙煎から精製まで1ヶ月をかけ、完全手作業で仕上げられた一番搾りの逸品。
深炒り焙煎による力強い香りと、熟成されたような奥行きのあるコクが魅力です。
無添加、化学溶剤不使用。
ごまの旨味がしっかり抽出されていて、ひと口で「あ、違うな」と感じる味わいです。
ドレッシングに使っても、炒め物に使っても、料理の印象がガラッと変わるような存在感があります。
内容量は550g、価格は約1,748円(Amazon/2025年7月調べ)。
普段使いにするには少し贅沢ですが、料理を格上げしたいときに手元にあると心強い一本です。
6. まとめ:ごま油は“選び方と使い方”が9割!
引用元:おうちごはん研究所
ごま油は“体にいい”というイメージが先行しがちですが、実際は選び方や使い方を間違えるとリスクもある調味料です。
酸化、リノール酸の摂りすぎ、カロリー過多――これらはすべて、正しく選ばなかったり、使いすぎたりした結果起こる問題です。
だからこそ大切なのは、
- 「何で作られ、どう搾られたごま油か」を見極める
- 風味や香りの特徴を知って、料理に合ったものを使い分ける
- 保存法や摂取量をしっかり意識する
という基本を押さえること。
良質なごま油を、正しい方法で、必要な分だけ使えば、食卓の風味も健康も大きく変わってきます。
美味しくて安全な一本を見つけることで、ごま油との付き合い方がぐっと豊かになります。
使い方を知ることこそ、最高の調味料選びへの第一歩です。