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赤穂の天塩は体に悪いって本当?自然塩との違いや賢い使い分けを調査

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「赤穂の天塩は体に悪い」という声を耳にすることがありますが、本当にそうなのでしょうか。

スーパーでもよく見かけるこの塩が“悪いもの”だとすれば、毎日の食卓に大きな影響が出てしまいます。

そこで今回は、赤穂の天塩の実態にしっかり目を向けてみました。

本文では以下の内容をわかりやすく解説しています。

  • 赤穂の天塩が「再生加工塩」と言われる理由
  • 「体に悪い」と誤解される主なポイントと背景
  • 精製塩や自然塩との成分・製法の違い
  • 健康志向の人が選ぶ塩の特徴と選び方のコツ

赤穂の天塩が本当に体に悪いのか、安心して使うには何を知るべきか。

判断材料として役立つ情報をまとめています。

目次

1. 赤穂の天塩は体に悪い?→結論は“NOだけど理由あり”

塩

「赤穂の天塩って体に悪いの?」と不安になる声があるのも事実。

でも、最初にハッキリさせておきたいのは、「体に悪い塩」ではないということです。

ただし、誤解を生みやすいポイントがいくつかあるんです。

赤穂の天塩は、日本人にとってなじみ深い塩のひとつで、スーパーや料理番組でもよく見かける存在。

でも、その製法や原料の違いから、ネット上では「自然塩じゃないから避けた方がいいのでは?」といった意見もちらほら。

結論を言えば、赤穂の天塩は“再生加工塩”というカテゴリに属していて、完全な天然塩ではないけれど、精製塩とは違いミネラルも含まれたバランス型の塩です。

「悪い塩」というレッテルを貼ってしまうには、少し乱暴すぎるのではないでしょうか。

1-1. 自然塩じゃないけど、悪ではない再生加工塩

赤穂の天塩は「自然塩」ではありません。では、何なのかというと、“再生加工塩”というジャンルの塩に分類されます。

再生加工塩とは、天日干しされた輸入塩を一度水に溶かしてにがりなどを加え、再び釜炊きして作られる塩のこと。

ここで大事なのが、「人工的=悪」と決めつけるのはちょっと早いという点。

再生加工塩は、精製塩と違ってミネラル分をしっかり残しており、自然塩と精製塩のちょうど中間のような存在なんです。

赤穂の天塩は、あえてこの“中間”を狙った塩。手頃な価格で流通量も安定しているのに、ある程度の栄養素もしっかり含まれている。

そう考えると、毎日の料理には実はちょうどいい選択肢だったりします。

1-2. 「体に悪い」と言われる原因は主に3つ

それでも「赤穂の天塩は体に悪い」と感じる人がいるのはなぜか。主な理由は以下の3点です。

  1. 自然塩ではないことへの不信感
    「自然=良い」「加工=悪い」というイメージが強いため、人工的な製法に抵抗を感じる人が多いです。
  2. 輸入原料のイメージ
    原料がオーストラリア産という点が、「外国産=安全性に不安がある」という誤解に繋がることも。
  3. “にがり入り”という言葉の印象
    “にがり”という聞き慣れない成分名に不安を感じる方もいますが、これはミネラル成分であり、悪いものではありません。

このように、科学的な根拠というよりは、「イメージ先行」の不安が大きく影響しているのが実情です。

1-3. 赤穂の天塩と精製塩は何が違う?

ここで重要なのが、赤穂の天塩といわゆる「精製塩」の違い。見た目はよく似ていても、中身はけっこう違います。

精製塩は、ほぼ塩化ナトリウム99.5%以上。

これはもう、“純粋な塩分のかたまり”といっても過言ではありません。

ミネラルはほぼゼロ。

その結果、摂り過ぎると高血圧や腎臓への負担が大きくなると言われています。

対して赤穂の天塩は、にがりを加えることでマグネシウム550mg(100gあたり)などのミネラルが含まれています。

塩味もやわらかく、体への刺激も少ないとされます。

つまり、赤穂の天塩は「天然」ではないけれど、「精製塩とは一線を画す」塩なのです。

2. 赤穂の天塩の原料と製法を丸裸に!

塩

「何が入ってるか分からないのが怖い」そんな声があるのも塩の世界。

ここでは赤穂の天塩がどこから来て、どうやって作られているのかをしっかり整理してみましょう。

2-1. 原料はオーストラリア産の天日塩って本当?

本当です。赤穂の天塩は、オーストラリアのシャークベイという美しい自然海域で採れた天日塩を原料にしています。

この場所、ユネスコの世界遺産にも登録されていて、環境保護が非常に徹底されているエリア。

そのため、原料の品質には定評があり、食の安全性に厳しい日本でも問題なく使用されています。

「外国産=不安」というイメージだけで評価を下げるのは、ちょっともったいないかもしれません。

2-2. にがり入りの加工プロセスをわかりやすく解説

赤穂の天塩が“再生加工塩”と呼ばれるのは、製造工程に秘密があります。

具体的には、輸入した天日塩を水に溶かしてから「にがり」を加え、釜で炊き直すという工程を踏んでいます。

にがりというのは、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを含む成分で、豆腐作りにも使われています。

この工程により、ミネラルバランスをある程度調整できるのが再生加工塩の強み。

人工的ではありますが、“カラダに不要なものを添加しているわけではない”というのがポイントです。

2-3. ミネラルは本当に自然塩より少ないのか?

自然塩と比べてミネラルが少ないのか?というと、確かに「完全な自然塩」には及ばないのが事実です。

たとえば、赤穂の天塩のマグネシウム量は100gあたり550mg
一方、自然塩の中には1000mgを超えるものもあります。

ただ、それはあくまで“比較の問題”。

精製塩のようにミネラルがほぼゼロというわけではありませんし、日常使いには十分なバランスといえます。

要は、「自然塩至上主義」でなければ、赤穂の天塩でもしっかりミネラルは摂れるということ。

選ぶ際は「自分の生活スタイルに合うかどうか」を基準にするのが賢い選び方です。

3. 赤穂の天塩と伯方の塩の意外な共通点と違い

塩作り

全国的に有名な「赤穂の天塩」と「伯方の塩」。

どちらも一度は使ったことがあるという人も多いかもしれませんが、この2つ、実は思っている以上に似ていて、でも違いもちゃんとあるんです。

表面上は「にがり入りの塩」「再生された塩」という共通点がありますが、原料や製法、味わいにはちょっとした個性が光ります。

ここでは、そんな2ブランドの“素顔”をわかりやすく比べてみます。

3-1. どっちも“再生加工塩”だった!

まず大前提として、赤穂の天塩と伯方の塩、どちらも自然塩ではなく「再生加工塩」と呼ばれるタイプの塩です。

再生加工塩というのは、海外から輸入された天日塩(海水を天日で干してできた塩)を一度水に溶かし、にがりを加えて再び結晶化させたもの。

いわば“作り直した塩”ということですね。

赤穂の天塩は、オーストラリアのシャークベイで作られた天日塩を使用。

伯方の塩は、オーストラリアとメキシコ(ゲレロネグロ)から原料を輸入しています。

つまり、どちらも原料は外国産で、国内で加工して作られているという共通点があります。

3-2. 製法・味・価格・成分を全部比較してみた

では、その2つの塩、どう違うのでしょうか?製法・成分・味・価格の4つのポイントで比べてみました。

◆ 製法の違い

  • 赤穂の天塩:洗浄 → 粉砕 → 溶解 → にがり添加 → 立釜で結晶化
  • 伯方の塩:溶解 → にがりを含む海水で再結晶 → 立釜で炊き上げ

細かいですが、赤穂の天塩はにがりを別添加、伯方の塩は瀬戸内海の海水に溶かして“海水のにがり”を取り込む方式です。

◆ 味の印象

どちらもまろやかな塩味ですが、赤穂の天塩の方がやや柔らかく、伯方の塩は“塩らしい塩”という感じでパンチが効いているという声もあります。

◆ 成分比較(100gあたり)

  • 赤穂の天塩:食塩92.5g、マグネシウム550mg、カルシウム5〜70mg、カリウム5〜80mg
  • 伯方の塩:食塩95.2g、マグネシウム100〜200mg、カルシウム50〜200mg、カリウム50mg

赤穂の方がマグネシウムが多め、伯方の方はカルシウムや塩分濃度が若干高めですね。

◆ 価格

  • 赤穂の天塩(1kg):約410円(税抜)
  • 伯方の塩(1kg):約453円(税込)

価格差はわずか。日常使いに負担は少ない範囲です。

3-3. 自分に合った塩の選び方はここがポイント

結局のところ、「どちらが良いか」は一概に言えません。

食の好みや使い方によって選び方は変わります。

  • 素材の味を引き出したい料理には赤穂の天塩
  • パンチのある塩気を求めるなら伯方の塩
  • マグネシウム重視の人は赤穂の天塩
  • カルシウムを取りたい人は伯方の塩

それぞれの成分や特徴を理解して、自分や家族の健康・好みに合ったものを選ぶことが、いちばん賢い選択です。

4. 「悪い」と感じる人が選ぶ“より自然な塩”とは?

塩

「もっとナチュラルな塩がいい」と感じた人にとって、再生加工塩では満足できないケースもあります。

そんな時は、より自然に近い塩に目を向けてみるのもひとつの手です。

4-1. そもそも自然塩とはどう違う?

自然塩とは、海水・岩塩・湖塩などの原料を、人工的な添加物や溶解加工を施さずに作られた塩のこと。

赤穂の天塩や伯方の塩が「再生加工塩」であるのに対し、自然塩は「元の状態をあまりいじらない」塩。

ミネラルが豊富に含まれていて、味にもまろやかさや奥行きがあります。

再生加工塩とは違って、原料の産地や製法にこだわる商品が多いのも特徴です。

4-2. 高血圧対策や健康志向の人に好まれる塩とは?

健康志向の方や、塩分制限が必要な人にとっては、ナトリウムが少なくミネラルが多い塩が人気です。

たとえば、

  • カリウムが多く含まれる塩(塩分排出を助ける)
  • マグネシウムやカルシウムが豊富で代謝をサポートする塩

などが選ばれています。精製塩はこれらのミネラルがほぼ除去されているため、自然塩が“体に優しい”と言われるのはこの点にあります。

4-3. 編集部が選んだおすすめの自然派塩ベスト3

  1. ぬちまーす(沖縄)
     100gあたりミネラル含有数が抜群。マグネシウム含有量は一般塩の10倍以上。
  2. 海の精 あらしお(伊豆大島)
     伝統的な平釜製法で作られ、クセがなく料理に合わせやすい。
  3. 天日海塩(オーストラリア産)
     シャークベイで作られた高純度の自然塩。赤穂の原料と同じ場所の塩をそのまま使いたい人向け。

価格はやや高めですが、毎日使う量を少し意識すればコストは抑えられます。

5. 赤穂の天塩は避けるべき?使い分けが正解!

塩天然

ここまで読んで「やっぱり赤穂の天塩は使わない方がいい?」と思った方、ちょっと待ってください。

実は“避ける”よりも“使い分ける”のが一番スマートな選択なんです。

5-1. 赤穂の天塩のメリットは「安定・価格・味」

赤穂の天塩には、再生加工塩ならではのメリットがしっかりあります。

  • 大量に流通しているのでどこでも手に入る
  • 味がクセなく安定していて料理しやすい
  • 自然塩よりも価格が手頃

特に毎日のお味噌汁やパスタ、おにぎりに使っても飽きの来ない味わいは、家族みんなで使える“万能塩”といっても過言ではありません。

5-2. どう使えば健康的?おすすめの使用シーン

おすすめの使い方としては、

  • 日常の調理用には赤穂の天塩
  • 特別な料理や健康目的には自然塩

このようにシーンによって塩を使い分けることで、コスパも健康も両立できます。

たとえば、煮物や炒め物には赤穂の天塩、サラダの仕上げや手作りドレッシングには自然塩。

そんな風に使うと、それぞれの塩の良さが最大限に生きてきます。

5-3. 自然塩との“賢い併用”がプロの選択

料理家や食のプロの間では、「一つの塩に決めつけない」という考え方が主流になりつつあります。

  • 味の個性を活かすとき
  • 素材の持ち味を引き立てたいとき
  • 健康を意識したいとき

目的に応じて塩を使い分ける。その“柔軟な選択”こそが、実はいちばん体にも舌にも優しいやり方かもしれません。

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