SHOEIグラムスター、見た目は最高!でも「買って後悔」の声もあって、ちょっと不安になっていませんか?
- 風切り音って、実際どのくらいうるさいの?
- インカム付けたいけど、スピーカーで耳が痛くなるって本当?
- 夏場はやっぱり暑いのかな?ベンチレーションは効く?
- 操作性やフィット感、価格…本当に自分に合ってる?
こんな疑問や心配、ありますよね。
この記事では、グラムスターで後悔しがちなリアルな理由とその対策、そして後悔しないための選び方のコツを徹底解説!
もちろん、グラムスターならではの最高の魅力もしっかりお伝えします。
これを読めば、グラムスターがあなたにとって本当に「買い」なのか、自信を持って判断できるはず。
失敗しないヘルメット選びのために、購入前の最終チェックをしましょう!
1. グラムスター購入で後悔?考えられる理由と実際の評価

クラシカルなデザインで多くのライダーを魅了するSHOEIのグラムスター。
しかし、その人気の一方で「買って後悔した…」という声が聞かれることも。
一体なぜなのでしょうか?ここでは、グラムスターで後悔を感じる可能性のある理由と、実際のユーザー評価を探っていきましょう。
1-1. 結論:グラムスターで後悔する可能性とその要因
結論から言うと、グラムスターで後悔する主な要因は、「デザインに惹かれて購入したものの、実際に使ってみたら快適性や機能面で期待と違った」 というギャップにあります。
グラムスターは、その美しいフォルムを実現するために、現代のツーリングヘルメットが持つ快適機能の一部を割り切っている側面があります。
具体的には、
- 静粛性(特に風切り音)
- インカムの取り付けやすさ
- ベンチレーション性能
これらの点が、一部のユーザーにとっては「後悔ポイント」となり得るのです。
グラムスターは、見た目のカッコよさだけでなく、その特性をしっかり理解した上で選ぶ必要があるヘルメットと言えるでしょう。
1-2. ユーザーが「失敗したかも…」と感じる主なポイント
では、具体的にどのような点で「失敗したかも…」と感じやすいのでしょうか?
ユーザーレビューなどでよく見かけるポイントをまとめました。
- 風切り音が思ったより大きい: 特に高速道路など、ある程度の速度域になると「ボー」「ヒュー」といった風切り音が気になるという声は多いです。静粛性を重視するライダーにとっては大きなマイナスポイントになり得ます。
- インカムのスピーカーが付けにくい(耳が痛い): スピーカーを収めるための「イヤーホール(スピーカーホール)」が浅いため、一般的な厚みのインカムスピーカーだと耳に当たって痛い、という問題です。
- ベンチレーションの効きがイマイチ: デザインを優先しているためか、他のSHOEIヘルメット(例:Z-8やGT-Air II)と比較すると、空気の取り込み量が少なく、特に夏場は暑さを感じやすいという意見があります。
- シールドロックが使いにくい: デザインの一部となっているシールドロックボタンですが、グローブをしたままだと操作しにくい、慣れが必要だという声も。
- 価格の割に機能が…: SHOEIヘルメットの中では比較的手頃な価格帯とはいえ、絶対的な金額は安くありません。そのため、価格に対して静粛性や快適性が見合わないと感じる人もいるようです。
これらのポイントは、グラムスターが持つ個性や特性とも言えます。
購入前にこれらの点を把握し、自分の使い方や求める性能と照らし合わせて判断することが、後悔を避ける鍵となります。
2. グラムスターの静粛性は期待外れ?風切り音の実態

グラムスターの後悔ポイントとして、特に多く声が挙がるのが「風切り音」の問題です。
デザインは最高なのに、走ってみたら音が気になって…というのは避けたいですよね。
ここでは、その実態と対策について掘り下げてみましょう。
2-1. 高速走行時に気になる風切り音レベルとは
グラムスターの風切り音は、特に時速80kmを超えるあたりから顕著に感じられるという意見が多いようです。
「ボー」「ゴー」といった低めの音や、「ヒューヒュー」といった高めの音がミックスされて聞こえることがあります。
もちろん、音の感じ方には個人差がありますし、乗っているバイクの種類(カウルの有無など)やライディングポジションによっても大きく変わります。
しかし、一般的にSHOEIの他のツーリングモデル、例えばZ-8やGT-Air IIなどと比較すると、静粛性の面では劣ると評価されることが多いのが現実です。
街乗りメインであればそれほど気にならないかもしれませんが、高速道路を使ったツーリングがメインのライダーにとっては、長時間の走行で疲労の原因になる可能性も考えられます。

この前グラムスターで高速乗ったんだけど、結構風切り音うるさくない?デザインは気に入ってるんだけど…。



わかる!私もちょっと気になってた。街乗りだと平気なんだけど、スピード出すとね…。耳栓とか試してみようかなって思ってる。
2-2. 他のSHOEIヘルメット(例:Z-8、GT-Air II)との比較
SHOEIのラインナップの中で、グラムスターの静粛性はどのレベルなのでしょうか?代表的なモデルと比較してみましょう。
- Z-8: SHOEIのピュアスポーツフルフェイス。グラムスターより空力性能が考慮されており、風切り音は明らかに少ないと感じるユーザーが多いです。静粛性も快適性も高いレベルでバランスが取れています。
- GT-Air II: ツーリングに特化したモデル。大型のベンチレーションやインカム装着を前提とした設計、そして高い静粛性が特徴です。グラムスターと比較すると、風切り音のレベルは格段に静かです。価格帯は上がりますが、快適性を最優先するならこちらが有利でしょう。
- EX-ZERO: 同じくクラシカルなデザインを持つモデルですが、こちらはオフロードテイスト。形状的に風切り音はグラムスターよりも大きい傾向にあります。
このように比較すると、グラムスターはSHOEIの中でも静粛性よりデザインや軽さを優先したモデルであると言えます。
静粛性を最重要視するなら、他のモデルを検討する方が後悔は少ないかもしれません。
2-3. 風切り音を軽減するための工夫や対策
「デザインは好きだけど、風切り音は何とかしたい…」という場合、完全に無くすことは難しいですが、軽減するための工夫はいくつか考えられます。
- 耳栓の使用: 最も手軽で効果的な方法の一つです。バイク用の高性能な耳栓(例:アルパインスターズ、NoNoiseなど)を使えば、不快な風切り音をカットしつつ、必要な音(エンジン音やクラクションなど)は聞こえるように調整されているものもあります。
- ネックウォーマーやバラクラバの着用: 首周りの隙間から侵入する風の音を低減する効果が期待できます。特に冬場は防寒も兼ねて一石二鳥です。
- バイクのスクリーン調整・交換: バイク側に大型のスクリーンを取り付けたり、高さを調整したりすることで、ヘルメットに当たる風の流れを変え、風切り音を軽減できる場合があります。
- インカムスピーカーの位置調整: スピーカーが耳にしっかりフィットしていないと、隙間から風の音が入ってくることがあります。位置を微調整してみましょう。
これらの対策を試すことで、多少なりとも快適性が向上する可能性があります。
ただし、根本的な解決には限界があることも理解しておきましょう。
3. グラムスターへのインカム取り付けは難しい?スピーカー問題


グラムスターのデザインに惚れ込んだけど、「インカムって付けられるの?」「スピーカーで耳が痛くなるって本当?」と心配な方も多いはず。
ここでは、グラムスターのインカム取り付けに関する問題点と、その解決策を探ります。
3-1. スピーカーホールの浅さと取り付けの現実
グラムスターの大きな課題の一つが、インカムスピーカーを収めるための凹み(イヤーホール/スピーカーホール)が非常に浅いことです。
多くのインカムに標準で付属しているスピーカーは、ある程度の厚み(例えばSENAの標準スピーカーは約10mm程度)があるため、そのまま取り付けようとすると、
- スピーカーが耳に直接当たってしまい、長時間の使用で痛みを感じる。
- そもそもスピーカーがうまく収まらず、内装パッドが浮いてしまう。
といった問題が発生しやすいのです。
これは、ヘルメットのコンパクトさやフィット感を優先した設計の結果と考えられます。インカムを頻繁に使用するライダーにとっては、購入をためらう大きな要因になり得ます。
3-2. おすすめの薄型インカムスピーカー(例:デイトナ製、Cardo製薄型)
「それでもグラムスターでインカムを使いたい!」という場合の最も現実的な解決策は、薄型のインカムスピーカーに交換することです。
幸い、近年では各社から薄型スピーカーが発売されています。
- デイトナ インカムスピーカー 薄型: 比較的安価で手に入りやすく、多くのインカム(SENA、B+COMなど)に対応するモデルがあります。厚みが抑えられており、グラムスターの浅いホールにも収まりやすいと評判です。
- Cardo JBL 45mm スピーカーキット: 音質に定評のあるJBL製スピーカーですが、厚みはそれなりにあります。しかし、Cardoユーザーであれば、より薄型のスピーカーオプションも検討できます。
- B+COM スピーカーセット 純正品(ヘルメットスピーカーセット5 SMALLなど): B+COMユーザー向けですが、より小型・薄型のオプションスピーカーも用意されています。
これらの薄型スピーカーに交換することで、耳への圧迫感を大幅に軽減できる可能性が高まります。
購入前に、現在使用している(または購入予定の)インカムに対応しているか、スピーカーの直径と厚みをよく確認しましょう。



グラムスター、インカム付けるの大変って聞くけど、実際どう?薄いスピーカーに替えたら大丈夫かな?



私、デイトナの薄型スピーカーに替えたら全然痛くなくなったよ!標準のだと、ほんと1時間もたないくらい耳が痛くて…。交換は必須かも!
3-3. スペース確保のための加工や注意点
薄型スピーカーに交換してもまだスペースが足りない、あるいは標準スピーカーを何とか使いたいという場合、ヘルメット内装(EPSライナー)を少し削ってスペースを確保するという方法を取る人もいます。
ただし、これはメーカーが推奨する方法ではなく、ヘルメットの安全性を損なう可能性があります。
EPSライナーは衝撃吸収材であり、安易に削ることは非常に危険です。
もし加工を行う場合は、以下の点に十分注意し、自己責任で行う必要があります。
- 削りすぎない: 必要最小限にとどめ、ライナーの強度を極力落とさないようにする。
- 専門知識のあるショップに相談する: 可能であれば、ヘルメットの構造に詳しい専門店に相談することをおすすめします。
- 安全基準への影響: 加工によって、本来の安全基準(SGマーク、JIS規格など)を満たせなくなる可能性があることを理解しておく。
基本的には、加工は最終手段と考え、まずは薄型スピーカーへの交換を検討するのが最も安全で現実的な方法と言えるでしょう。
4. グラムスターの快適性はどう?ベンチレーションと曇りやすさ


ヘルメット選びでは、見た目だけでなく快適性も重要な要素ですよね。
グラムスターのベンチレーション性能やシールドの曇りやすさはどうなのでしょうか?
実際の使用感をチェックしてみましょう。
4-1. ベンチレーションの効き具合:特に夏場の評価
グラムスターには、額部分に2か所、口元に2か所のインテーク(空気取り入れ口)と、後頭部にアウトレット(排気口)が設けられています。
しかし、そのデザイン性からか、ベンチレーションの効きは控えめという評価が多いようです。
- 街乗りレベル: 低速走行や信号待ちが多い状況では、ヘルメット内部に熱気がこもりやすく、特に夏場は「暑い」と感じることがあります。
- 高速走行時: ある程度の速度が出れば、額のインテークから風が入ってくるのを感じられますが、GT-Air IIのようなツーリングモデルと比較すると、その効果は限定的です。
- 口元のインテーク: 口元のインテークは、主にシールドの曇り止めとしての役割が大きいです。
「全く効かない」というわけではありませんが、涼しさを最優先するライダーには物足りない可能性があります。
特に、真夏の炎天下での長距離ツーリングなどでは、暑さ対策(こまめな休憩、吸汗速乾性のインナーキャップ着用など)が必要になるかもしれません。
4-2. シールドの曇りやすさとピンロックシートの必要性
ヘルメットの快適性を左右するもう一つの要素が、シールドの曇りです。
グラムスターの標準シールド(CPB-1Vシールド)は、曇り止めシート「PINLOCK EVO lens」の装着に対応しています。
- ピンロックシートなしの場合: 気温が低い時期や雨天時、信号待ちなどで停車していると、自分の呼気でシールド内側が曇りやすい傾向があります。特に、口元のベンチレーションを閉めていると顕著です。
- ピンロックシート装着の場合: グラムスターには標準でPINLOCK EVO lensが付属しています。これを装着すれば、シールドとシートの間に空気層ができ、温度差による曇りを劇的に抑制できます。多くのユーザーが「ピンロックシートは必須」と感じているようです。
せっかくの広い視界も、曇ってしまっては台無しです。
グラムスターを使用する際は、特別な理由がない限り、付属のピンロックシートを装着することを強くおすすめします。
これにより、雨天時や寒い時期でもクリアな視界を確保しやすくなり、安全運転にもつながります。
4-3. 雨天時の使用感レビュー
雨の日のライディングで気になるのは、曇り以外にも雨水の侵入などがあります。
グラムスターの雨天時の使用感はどうでしょうか?
- シールド周りの密閉性: シールドと帽体の間の密閉性は比較的高く、適切にシールドを閉めていれば、雨水がシールド内側に大量に侵入してくることは少ないようです。ただし、完全にシャットアウトできるわけではなく、多少の侵入はあり得ます。
- ベンチレーションからの雨水侵入: 額や口元のインテークを開けていると、そこから雨水が入ってくる可能性があります。雨が降ってきたら、インテークを閉じるようにしましょう。
- 撥水処理: シールド外側に撥水コーティング剤(ガラコなど)を塗っておくと、雨粒が付着しにくくなり、視界確保に役立ちます。
ピンロックシートを装着し、ベンチレーションを適切に操作すれば、グラムスターでも雨天時の走行は可能です。
しかし、ツーリングモデルのように雨天性能に特化しているわけではないため、過度な期待は禁物です。
雨具と合わせて、安全に配慮した運転を心がけましょう。
5. グラムスターの操作性は?シールドロックとあごひも(Dリング)


ヘルメットは走行中に操作する部分もあります。グラムスターのシールドロックやあごひもの使い勝手はどうなのでしょうか?
細かい部分ですが、日常的に使うものだけに気になりますよね。
5-1. シールドロックの使い勝手:慣れは必要か
グラムスターのシールド左下には、突起状のシールドロックボタンが付いています。
これを押し込むことでシールドがロックされ、不意に開くのを防ぎます。解除する際は、ボタンを少し外側に押し広げるようにしてシールドを持ち上げます。
この操作について、ユーザーからは以下のような声があります。
- グローブをしていると操作しにくい: 特に厚手の冬用グローブなどをしていると、ボタンの位置が分かりにくかったり、うまく押せなかったりすることがあるようです。
- 慣れが必要: 最初は戸惑うかもしれませんが、何度か使っているうちにコツを掴んでスムーズに操作できるようになった、という意見も多いです。
- デザインは良い: 操作性はさておき、クラシカルなデザインにマッチしたロック機構である点は評価されています。
他のSHOEIヘルメット(例:Z-8のセンターロック)とは異なる方式なので、乗り換えた場合などは特に、最初のうちは少し練習が必要かもしれません。
試着の際に、グローブをはめた状態で操作感を試してみるのがおすすめです。
5-2. Dリング式あごひものメリット・デメリット
グラムスターのあごひも(チンストラップ)は、伝統的な「Dリング」方式を採用しています。
これは、2つのD字型の金具にベルトを通して固定するタイプです。
- メリット:
- 高い安全性: 構造がシンプルで、走行中に緩んだり外れたりするリスクが非常に低い、最も安全性の高い方式とされています。レース用のヘルメットもほとんどがこの方式です。
- 細かなフィット調整が可能: ベルトの締め具合をミリ単位で調整できます。
- デメリット:
- 着脱に手間がかかる: ラチェット式バックル(カチカチと留めるタイプ)に比べると、毎回ベルトを通す手間がかかります。特にグローブをしたままだと慣れが必要です。
- 初心者には少し難しい?: 最初はどうやって通すのか少し戸惑うかもしれません。
最近は利便性の高いラチェット式バックルを採用するヘルメットも増えていますが、SHOEIは安全性を重視し、多くのモデルでDリングを採用しています。
グラムスターもその一つです。着脱の手間はありますが、万が一の際の安全性を考えれば、Dリングのメリットは大きいと言えるでしょう。
これも慣れれば数秒で着脱できるようになります。
6. グラムスターのフィット感はきつい?サイズ選びの重要性


ヘルメット選びで最も重要な要素の一つが「フィット感」です。
グラムスターは見た目がコンパクトなだけに、「サイズ感はきつめなの?」と気になる方もいるでしょう。
サイズ選びで後悔しないためのポイントを見ていきましょう。
6-1. 内装の特徴とフィット感のリアルな声
グラムスターの内装は、SHOEIの他のモデルと同様に、頭部全体を包み込むようなしっかりとしたフィット感が特徴です。
- チークパッド(頬パッド): やや厚めで、頬をしっかりとホールドする感覚があります。これが「きつい」と感じる人もいるかもしれません。
- センターパッド(頭頂部パッド): 頭の形に合わせてフィットするように設計されています。
- 生地: 起毛素材が使われており、肌触りは良いですが、夏場は少し蒸れを感じやすいかもしれません。
ユーザーの声としては、
- 「新品時は少しきつく感じるが、使っているうちに馴染んでくる」
- 「頬のホールド感がしっかりしていて安心感がある」
- 「他のSHOEIモデルと同じサイズで大丈夫だった」
- 「人によってはワンサイズ上げた方が良いかもしれない」
など、様々です。頭の形は人それぞれなので、一概に「きつい」「緩い」とは言えません。
重要なのは、自分の頭に合ったサイズを選ぶことです。
6-2. 正しいサイズの選び方と試着のポイント
グラムスターで後悔しないためには、必ず試着をしてサイズを確認することが不可欠です。
- 頭の外周を測定する: まずはメジャーで額の最も出っ張った部分と後頭部の最も出っ張った部分を通るように、水平に頭の外周を測ります。これがサイズ選びの基準となります(例:57-58cmならMサイズ)。
- 実際に被ってみる: 測定したサイズを目安に、店頭で試着します。
- チェックポイント1(前後左右に動かす): 被った状態で頭を前後左右に振ってみて、ヘルメットが大きくズレないか確認します。
- チェックポイント2(痛みがないか): 特定の部分(こめかみ、おでこなど)が強く圧迫されて痛くないか、数分間被ったまま確認します。
- チェックポイント3(頬のフィット感): チークパッドが頬に軽く密着しているか確認します。きつすぎても緩すぎてもNGです。
- 可能であれば複数サイズを試す: 基準サイズだけでなく、その前後のサイズも試着してみると、より最適なフィット感を見つけやすくなります。
「デザインが好きだから」という理由だけで、試着せずにオンラインで購入するのは避けた方が賢明です。
サイズが合わないヘルメットは、不快なだけでなく、万が一の際に頭部を保護する性能を十分に発揮できません。
6-3. チークパッドなど内装調整の可能性
試着して「全体的なサイズは合っているけど、頬だけ少しきつい(または緩い)」と感じる場合、オプションのチークパッドに交換することで、フィット感を微調整できる可能性があります。
グラムスターの内装(センターパッド、チークパッド、イヤーパッド、あごひもカバー)はすべて取り外して洗濯できますが、サイズ調整用のオプションパッドも用意されています。
- オプションチークパッド: 標準よりも厚いもの、薄いものが用意されている場合があります。これにより、頬部分のフィット感をカスタマイズできます。(※グラムスターのオプションパッドのラインナップは販売店にご確認ください)
- センターパッド: 厚みの異なるオプションが用意されている場合もあります。
もし標準サイズで完璧にフィットしない場合でも、諦めずに販売店のスタッフに相談してみましょう。
内装の調整によって、より快適で安全なフィット感を得られるかもしれません。
7. グラムスターの価格は後悔ポイント?コストパフォーマンスを考える


グラムスターの価格は、SHOEIヘルメットの中では比較的エントリーに近い位置づけですが、それでも決して安い買い物ではありません。
この価格に見合う価値があるのか、コストパフォーマンスについて考えてみましょう。
7-1. SHOEIヘルメット内での価格帯と位置づけ
2023年時点でのSHOEIのフルフェイスヘルメットの主なモデルと、おおよその価格帯(単色モデル、税込)を見てみましょう。
- X-Fifteen (レース/スポーツ): 7万円台~
- GT-Air II (ツーリング): 6万円台~
- Z-8 (スポーツ/ツーリング): 5万円台後半~
- Glamster (クラシック): 5万円台前半~
- EX-ZERO (クラシック/オフロード): 4万円台後半~
このように見ると、グラムスターはSHOEIのフルフェイスの中では比較的手に取りやすい価格帯に位置しています。
最高峰モデルであるX-Fifteenや、多機能なGT-Air IIと比べると、2万円程度の価格差があります。
しかし、OGK Kabutoなどの他の国内メーカーや、海外メーカーのエントリーモデルと比較すると、高価な部類に入ります。
7-2. デザインや機能性を踏まえた価値判断
グラムスターの価格が適正かどうか、後悔しないかは、 letztendlich 何を重視するかによって変わってきます。
- デザインを最優先するなら:
グラムスターの持つクラシカルで洗練されたデザインは、他のモデルにはない大きな魅力です。このデザインに価値を見出すのであれば、多少の機能面(静粛性、インカム装着など)には目をつぶっても、価格に見合う満足感を得られる可能性が高いでしょう。所有する喜びを感じられるヘルメットです。 - 快適性や機能性を重視するなら:
もし、高速走行時の静粛性やインカムの使いやすさ、ベンチレーション効果などを重視するのであれば、グラムスターの価格に対して「物足りない」と感じるかもしれません。その場合は、少し予算を足してZ-8やGT-Air IIなどを検討した方が、後悔は少ない可能性があります。 - 安全性:
価格帯は抑えめでも、SHOEIの高い安全基準(JIS規格、一部モデルはSNELL規格も考慮)を満たしている点は、大きな価値と言えます。安全性という面では、価格以上の価値があるとも考えられます。
グラムスターは、「デザイン料込みの価格」と捉える見方もできます。機能面での割り切りを理解した上で、その唯一無二のデザインに魅力を感じるのであれば、コストパフォーマンスは決して悪くないと言えるでしょう。
8. グラムスターで後悔しないために!購入前のチェックリスト


グラムスターを購入してから「しまった!」とならないために、最終確認として以下の点をチェックしてみましょう。自分の使い方や好みに合っているか、冷静に判断することが大切です。
8-1. 自分のライディングスタイル(街乗りメインか高速利用か)
あなたは普段、どんなバイクの乗り方をしていますか?
- 街乗りメイン、たまに下道ツーリング:
グラムスターのデザインを楽しみながら、比較的快適に使えるでしょう。風切り音もそれほど気にならない速度域が中心のはずです。 - 高速道路を使った長距離ツーリングが多い:
風切り音やベンチレーションの効きが気になる可能性があります。静粛性や快適性を重視するなら、GT-Air IIやZ-8なども候補に入れて比較検討することをおすすめします。耳栓などの対策も視野に入れましょう。
8-2. インカム使用の有無と種類
インカムを使って仲間と会話したり、音楽を聴いたりしますか?
- インカムは使わない:
スピーカーホールの浅さは問題になりません。 - インカムを頻繁に使う:
スピーカーホールの浅さがネックになる可能性が高いです。薄型スピーカーへの交換が必要になること、あるいはそれでも耳が痛くなるリスクがあることを覚悟しておく必要があります。Cardo Packtalk Slimのような、本体がヘルメット後部に取り付けられるタイプのインカムも検討の余地がありますが、スピーカーの問題は残ります。
8-3. デザインへのこだわり度
あなたにとって、ヘルメットのデザインはどのくらい重要ですか?
- 何よりもデザインが最優先!:
グラムスターのクラシカルなデザインに強く惹かれているなら、多少の不便さは許容できるかもしれません。このデザインは他のモデルでは得られないものです。 - デザインも大事だけど、機能性も譲れない:
グラムスターのデザインも好きだけど、静粛性や快適性も同じくらい重要だと考えるなら、他の選択肢(例:Araiのラパイドネオなど、クラシックテイストで機能性も考慮されたモデル)も視野に入れて比較検討しましょう。
8-4. 試着によるフィット感の確認
これは必須項目です。
- 必ず試着しましたか?: 頭の形に合っているか、痛みはないか、ズレないか、数分間被って確認しましたか?
- サイズは適切ですか?: きつすぎず、緩すぎない、最適なサイズを選べていますか?
- 可能ならグローブをして操作確認: シールドロックやDリングの操作感を試しましたか?
これらのチェックリストを確認し、すべての点で納得できれば、グラムスターはあなたにとって素晴らしい相棒になるはずです。
もし懸念点が残る場合は、焦らず他のモデルも検討してみることをおすすめします。
9. グラムスターのデザインは最高!後悔だけじゃない魅力とは


これまで後悔ポイントを中心に見てきましたが、もちろんグラムスターにはそれを補って余りある素晴らしい魅力がたくさんあります!
多くのライダーが惹きつけられる、グラムスターならではのメリットをご紹介します。
9-1. クラシカルで唯一無二のデザイン性
なんと言っても、グラムスター最大の魅力はその洗練されたクラシカルなデザインです。
- 滑らかな帽体形状: 現代のヘルメットに多い複雑なエアロパーツや派手なベンチレーションダクトがなく、非常にシンプルで美しいフォルムを持っています。
- 特徴的なシールド周り: ダックテールシェイプの後端や、ビス止めのシールドベースプレート(デザイン上のダミー)などが、クラシックな雰囲気を高めています。
- 豊富なカラーバリエーション: 単色だけでなく、レトロなグラフィックモデルも多数ラインナップされており、自分のバイクやスタイルに合わせて選ぶ楽しみがあります。
ネオクラシックバイク(例:カワサキ Z900RS、ヤマハ XSRシリーズ、ホンダ GB350など)はもちろん、カフェレーサー、スクランブラー、アメリカン、さらには旧車まで、様々なタイプのバイクにマッチします。
このデザイン性の高さは、他のヘルメットではなかなか得られない大きなアドバンテージです。
9-2. 軽量コンパクトで疲れにくい
グラムスターは、SHOEIのフルフェイスヘルメットの中でも特に軽量コンパクトに設計されています。
- 軽量性: Mサイズで約1,300g前後と、非常に軽い部類に入ります。(比較:Z-8は約1,400g台、GT-Air IIは約1,500g台)
- コンパクトな帽体: 帽体自体が小さめに作られているため、被った際の見た目のバランスが良く、「頭でっかち」になりにくいです。
この軽さとコンパクトさは、長時間のライディングでの首や肩への負担を軽減し、疲労を抑える効果があります。
特に、小柄な方や女性ライダーにとっては、大きなメリットと感じられるでしょう。
取り回しが楽なのも嬉しいポイントです。
9-3. 広い視界による安全性と快適性
デザインや軽さに加えて、視界の広さもグラムスターの隠れた魅力です。
- 専用設計シールド(CPB-1V): グラムスターのために新設計されたCPB-1Vシールドは、上下左右ともに広い視界を確保しています。
- 安全性向上: 視界が広いことで、周囲の状況を把握しやすくなり、安全確認が容易になります。特に左右の確認がしやすいのは大きなメリットです。
- 快適性向上: 視界が広いと、圧迫感が少なく、ライディング中のストレス軽減にもつながります。
クラシカルな見た目ながら、現代のヘルメットとしての基本的な安全性能、特に視界の確保はしっかりと考慮されている点も、グラムスターが多くのライダーに支持される理由の一つです。
10. グラムスター以外の選択肢は?ニーズ別おすすめヘルメット


グラムスターの特性を理解した上で、「やっぱり自分には合わないかも…」と感じた方のために、ニーズ別におすすめのヘルメットをいくつかご紹介します。
グラムスターと比較検討してみてください。
10-1. 静粛性・快適性重視なら:SHOEI GT-Air II、Arai アストロGX
高速道路でのツーリングが多く、静粛性やベンチレーションなどの快適性を最優先したい場合は、以下のモデルがおすすめです。
- SHOEI GT-Air II:
- ツーリング機能に特化。高い静粛性、強力なベンチレーション、インナーバイザー装備、インカム(SENA SRL2)装着設計など、快適機能が満載です。価格は上がりますが、ロングツーリング派には最適です。
- Arai アストロGX:
- Araiのツーリング向けモデル。Araiならではの高い安全性とフィット感に加え、脱ぎ被りをしやすくする工夫や、優れたベンチレーション(フロントロゴダクトなど)が特徴です。落ち着いたデザインも魅力。
10-2. インカム取り付けやすさ重視なら:SHOEI Z-8、OGK Kabuto エアロブレード6
インカムを快適に使いたい、スピーカーホールの問題を避けたい場合は、以下のモデルを検討してみてください。
- SHOEI Z-8:
- 軽量コンパクトでありながら、比較的深めのスピーカーホールを備えています。静粛性や空力性能も高く、スポーツ走行からツーリングまで幅広く対応します。グラムスターより機能バランスが良いモデルです。
- OGK Kabuto エアロブレード6:
- Kabutoの軽量スポーツモデル。インカム取り付けスペースが十分に確保されており、多くのインカムに対応しやすい設計です。コストパフォーマンスの高さも魅力。
10-3. クラシックデザインの他モデル:Arai ラパイドネオ、BELL ブリット
グラムスターのようなクラシカルなデザインが好きだけど、他の選択肢も見てみたいという場合は、以下のモデルが比較対象になります。
- Arai ラパイドネオ (RAPIDE-NEO):
- Araiのネオクラシックモデル。グラムスターとはまた違った、武骨で力強いデザインが特徴です。Araiならではの安全性とフィット感、そして独自のベンチレーションシステムを備えています。グラムスターよりやや重めです。
- BELL ブリット (Bullitt):
- アメリカの老舗ヘルメットメーカーBELLの代表的なクラシックモデル。非常に個性的なデザインで、カスタムバイクなどによく似合います。ただし、フィット感や機能性は現代のヘルメットに劣る部分もあり、試着が特に重要です。海外規格(DOTなど)がメインの場合もあります。
これらのモデルもそれぞれに個性とメリット・デメリットがあります。
ぜひ実物を比較検討して、ご自身のスタイルやニーズに最も合うヘルメットを見つけてください。
11. まとめ:グラムスターは後悔するヘルメット?最終判断のポイント


さて、ここまでSHOEI グラムスターに関する様々な情報、特に「後悔」につながりかねないポイントとその対策、そしてもちろん魅力について詳しく見てきました。
結局のところ、グラムスターは「後悔するヘルメット」なのでしょうか?
答えは、「人による」 です。
グラムスターが最高のヘルメットになるか、後悔するヘルメットになるかは、あなたが何を求め、何を許容できるかにかかっています。
グラムスターが最高の選択になる可能性が高い人:
- クラシカルなデザインに何よりも価値を感じる人
- 主に街乗りや短距離ツーリングで使う人
- 軽さとコンパクトさを重視する人
- インカムをあまり使わない、または薄型スピーカーへの交換や工夫を厭わない人
- 多少の風切り音やベンチレーションの効きは許容できる人
グラムスターで後悔する可能性がある人:
- 高速道路を使った長距離ツーリングがメインの人
- ヘルメットに高い静粛性を求める人
- インカムを快適に使いたい、スピーカー交換などの手間は避けたい人
- 真夏の快適性(涼しさ)を非常に重視する人
- 機能性と価格のバランスをシビアに見る人
グラムスターは、デザインという突出した魅力を持つ一方で、いくつかの機能面で割り切りが必要なヘルメットです。
その「割り切り」が自分の使い方や許容範囲と合致するかどうか、購入前にしっかりと見極めることが、後悔しないための最も重要なポイントです。
この記事の情報が、あなたのヘルメット選びの一助となり、納得のいく一台を見つけるお手伝いができれば幸いです。ぜひ販売店で実際に試着して、その魅力と特性を体感してみてくださいね!